2021・06・18
土壌について・・・
本日、県の農林事務所の方に園地の土壌を見てもらいました。やはり、水田転換園の1番の課題は排水だということを再認識しました。そしていくつかの問題点も出てきました…
まず、新しく畑を作る際に考えてほしいのは土壌です!もちろん何を作付するのかももちろん大切ですが、特に果樹の場合は土壌を考えてもらいたいです。というのが植えてしまってからではそのあととても苦労してしまうからです。
じゃあ、なにをすればいいの?
まずは土の質です。
神東ファームでは水田転換園が多く、もともとは水田だったところが多いです。そもそも田んぼとは、水をためるところで排水とは真逆のことをするため土は粘土質で根が伸びず枯れたり、収量が落ちたりとそのままの状態ではレモン栽培に適さないそうです。
考え方として、土には下の図のように作土→盤→固い土という層があります。水は盤の上から溜まっていきます。つまり、盤を破壊しないことには排水は改善しないそうです。そして、神東ファームのように傾斜地に畑がある場合山側に水が溜まりやすくなるそうです。
農研機構から出ている日本土壌インベントリーで簡単に土質を確認することが可能です。日本土壌インベントリー (affrc.go.jp)
次に考えてもらいたいのは栽植位置です。先ほども言ったとおり山側は水が溜まりやすく植え方によっては少しめんどくさくなる可能性があります。
画像のように一見すると普通にレモンの木が植わっていて元気に育ってるようですが、じつは常に地面が水分をかなり含んでいて雨が降ると5日くらいは水たまりができ水が引きません…つまり盤が水はけを悪くし水が溜まる層を形成しているそうです。
本来は水色の線の所に深さ80㎝程の溝を最初に掘り、木の植える位置を作った溝から3m(機械の入る長さ)離して植えるべきでした…しかし、植えてまだ時間は立っていないため植え替えが可能なのでこれから改善していきたいと思います!
農業を始めるときにまず考えてほしいのは、土壌!困ったことがあれば、近くの土壌業者さんや農林事務所にご相談されることをお勧めします。