SAFE CROPS
瀬戸内海沿いの温暖な気候、ミネラルが多く含まれる空気をたっぷりと吸い込むことができるこの地域は、もともと昭和30~50年代には柑橘類の栽培が盛んでした。
この地に惚れ込み、スタートした神東ファームでは現在、1,000本以上のマイヤーレモンを栽培、かつての美しい棚田の風景に勝るとも劣らない段々畑づくりを目指し、さらに毎年400本の苗木を植栽しています。
有機肥料と農薬を極限まで抑える農法での農地拡大には大変な困難がつきまといます。しかし、私たちが惚れ込んだ豊かな滋味にあふれたこの作物を、どうしてもお客様に味わっていただきたい、という思いを支えに日々奮闘しています。
その努力が認められ、神東ファームは、山口県のエコファーマーに認定されました。
厳格な基準や認定機関がないことから現在、「無農薬」を表記することは禁じられています。また、創業して数年足らずの神東ファームは、有機JAS規格の規格も満たしていないため「有機栽培」「オーガニック」とも表記することもできません。
しかし、その農法は限りなく有機栽培に近いと自信を持って言えます。
ここでは私たちの農地づくりを紹介いたします。
剪定、摘果を繰り返したレモンの結実率は一般に5%と言われていますが、神東ファームではより厳しい選定基準を設けています。剪定では除葉率20%以下を目標にし、摘果では葉数20枚に1つ果実を残すことを目安としています。このような厳しい選定基準を設けることで、品質が良く、おいしいマイヤーレモンを目指します。
健康な土壌で育つ苗木は病気や害虫に強く、必要最低限の農薬で育てることができます。
ひとつでもおいしい実を実らせるため、私たちが最もこだわるのが土壌づくりです。手間暇を惜しまず作り上げた堆肥と有機肥料を生長状況に応じてブレンド。
元気に育ってほしいと願いを込めながら鋤きこんでいきます。
マイヤーレモンは収穫時期によって味と風味の変化を楽しめる果物です。そのため、通常の果物と比べ、収穫時期がとても長いのが特徴です。
長く実をつけるということは、それだけ土の養分を必要とします。収穫と併せて、次の実りに備え、手入れを行うため、気が抜けません。